ロシアのウクライナ侵攻が世界中で報じられ、1日でも早い停戦を祈るばかりですが、なかなかその糸口が見えません。
ウクライナは各国の支援などもあり、ロシア軍に予想を上回る抵抗を見せ戦いを続けています。
そんなウクライナを率いるのがゼレンスキー大統領。彼の顔を見ない日はないほどメディア出演し世界中の人々にウクライナの状況などを伝えていますね。
支持率も高く国民から信頼されていますが、もともとはコメディー俳優という異色の経歴を持ちます。そこからどのようにして大統領になったのか、また家族の存在などが気になったので、今回はゼレンスキー大統領に迫ってみたいと思います。
よろしければ最後までお読みください。
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プロフィール
名前:ウォロディミル・オレクサンドロヴィチ・ゼレンスキー
生年月日:1978年1月25日
年齢:44歳
出身:ウクライナ東部
宗教:ユダヤ教
政党:国民の僕
最終学歴:キエフ国立経済大学 法学学位取得
幼少期から話芸の才能に秀でており、大学卒業後は法曹の世界に行かずコメディー俳優としての道を選択しました。
現在のウクライナ侵攻のきっかけとも言えるウクライナ東部出身のため、母語はロシア語ですが、2019年5月に大統領に就任してからはウクライナ語を練習し、現在会見などは全てウクライナ語でこなしています。
ちなみに、最近はTシャツ姿でテレビに映る様子を見かけることが多いと思いますが、これは 有事だからだそうです。「自分もウクライナ人として戦っていますよ」という姿勢をアピールしているのかもしれませんね。
44歳にして大統領を務めるカリスマ性やリーダーシップ、有事の際に毅然とした対応ができるスマートさなどが、国民から支持されている大きな要因ではないでしょうか。
コメディー俳優時代
1997年、当時出演していた番組内でコメディ劇団「第95街区」を結成。演技だけでなく、台本の制作も手がけるなど若くして番組の看板芸人になりました。のちに同劇団を映画・番組・舞台の制作会社に再編して活躍の幅を広げます。
個人としても2006年に英国のダンス番組「ストリクトリー・カム・ダンシング」のウクライナ版で本格的に頭角を現し、ゼレンスキー出演時は最大瞬間視聴率が87.57%という驚異的な数字を達成しました。
順調にコメディー俳優としての道を歩む中、ウクライナ社会に対しても声をあげ続けていました。
中立的な立場で、オレンジ革命やマイダン革命といった親露派政権への抵抗や追放に肯定的な一方、当時ウクライナ政府が推進していたロシア語文化の弾圧には強く反対していたのです。
俳優時代から社会への関心が高かったことや、劇団を率いた経験から身につけたリーダーシップなどが、彼を大統領にならしめた要因の一つかもしれませんね。
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なぜ大統領に?
俳優として活躍し、社会問題にも関心を持っていたゼレンスキー。しかし政治経験は全くない中で、なぜ大統領になったのでしょうか。
その大きな要因は、 自身が出演したドラマにあります。2015年、政治風刺ドラマ 「国民の僕」がウクライナの国営放送で全24話にあたり放映されました。
歴史教師である主人公が素人政治家として大統領に当選し、汚職にまみれた政界や腐敗したウクライナ社会を立て直すべく奔走する物語。
ドラマと実社会が重なるようなテイストで、ウクライナでは大流行。ゼレンスキーは主演を務めます。
このドラマによって、 国民の間では作中で描かれた主人公とゼレンスキーを重ね合わせ、現実の大統領選挙への出馬を期待する動きが起きました。
そして2018年、ゼレンスキーは期待に応えて来年の大統領選出馬を表明。劇団「第95街区」のメンバーらと「国民の僕」というドラマのタイトルを冠した政党を立ち上げて選挙運動を開始。
44名もの候補が乱立する中、ウクライナ社会に強い不満を持つ青年層や労働者層を中心に絶大な支持を集め、決選投票の末大統領に当選しました。
就任後、NATO加入やミンスク合意など、難しい問題への対処で成果を上げられず支持率が後退しましたが、今般のウクライナ侵攻では、国民を鼓舞するメッセージを送り続け、世論調査では支持率は90%を超えているようです。
家族構成を調べてみた!
大統領としてウクライナのために奔走するゼレンスキーですが、その家族についても最後に触れておきましょう。
ゼレンスキーは 2003年に25歳で同級生のオレナ・ゼレンスカさんと結婚しました。2004年に長女、2013年に次女が誕生し、現在4人家族とのことです。
写真からもとっても仲良しな様子が伝わってきますね。2月後半から家族には会えていないというゼレンスキー。家族や国民、そして自身のためにも早くこの戦が終わることを願っています。
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まとめ
コメディーから政治の世界へ飛び込み大統領になったゼレンスキー。1日でも早く平和を取り戻し、ウクライナが再び住む人にとっても訪れる人にとっても魅力的な素晴らしい国になれるよう、彼の手腕に期待しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。